本日のデータ
日付11月23日(土) 天気
旅日数176日目 体調元気
寝床ライダーハウスとまり木 現在地鹿児島県屋久町
移動 とまり木ー縄文杉ー千尋の滝ーとまり木

走行距離0km 総走行距離9054.7km
走行時間0:00 平均速度0.0km/h

森の長老に会う
 ここのライダーハウスにはここからバイトに通ってる人が複数居る。大工さんや森の生態調査やエコツアーのガイドさんをやってる 人が居る。昨日の夜、縄文杉に何時行こうかなーとか思って観光ガイドを見ていると、エコツアーのガイドさんのササキさんに突然の仕事が入った。 一人のお客さんを縄文杉に案内する仕事だと言う。自分とここに泊まってる女の子が縄文杉に何時行こうかと悩んでいたのを知っていたので 一緒に行こうか?と言ってくれたのだった。一緒に行くと言ってもササキさんのお客さんはかなり高いお金を払ってガイドさん(ササキさん)を雇って いるので自分らが無料でガイドされるのはお客さんにも悪いので車で登山口まで送って貰って帰りも一緒だったらライダーハウスまで送り返して貰う事になった。 もしお客さんがいい人だったら一緒にガイドしてくれると言う。ライダーハウスの近くの空港のバス停から縄文杉の登山口の荒川登山口までバスで1200円もするという。 往復で2400円もするのはかなりツライ。送り迎えして貰えるだけで十分嬉しいし、一緒に歩く人が居ると心強いと言うこともあって 明日行くことに決めた。この日の夜は激しい雨。明日は晴れてくれと思いながら眠る。
朝、3:30起床。ササキさんがお客さんを迎えに行く&朝食を作らないと という事もあってこんなに早起きだ。3時頃起きたときは凄い雨が降っていたが 起きた3:30頃は小降りになっていた。 起きて朝食(醤油かけご飯)を作って食べて、出発の準備。利尻岳に登った以来全く使ってなくて荷物以外の何物でも無かったトレッキングシューズの出番だ。 お昼ご飯は ねーさん(ライダーハウスの女将さん)に作って貰ったオニギリ3つだ。 登山に行くとき等だけ1個70円でオニギリを用意してくれるのだ。お弁当屋さんなんかなかなか無いし、朝にお昼のお弁当まで作るのは大変だ。とても助かる心遣いだ。 そして4:30にササキさんとここに泊まってるアベさんと自分で 車に乗り込みお客さんを迎えに行く。お客さんは尾之間という民宿に泊まってるのでそこまで行く。向かってると雨は小降りになり、 そして止む。地面も乾いてる。車で10分ほど走っただけでこれほど天気が違う。屋久島では普通の事らしい。 お客さんと挨拶して登山口へ向かう。登山口までウネウネした急坂を登ってると雨がガンガン降り出した。 登山口の駐車場に着いて驚いた。思っていたよりも混んでいる。今日は3連休の初日だからだろう。雨は降ったままだった。 車の中でレインコートを着て明かるくなるのを待つ。6:20頃着いて少し明るくなった6:40頃に出発。先ずはトロッコ道を歩く。お客さんはいい人で、 一緒に歩いた。ササキさんは流石ガイドさんで色々説明を受けながら楽しく歩けた。トロッコ道は比較的歩きやすい道で 傘を差しながら歩く。歩いてるうちにだんだんと森が深くなってくる。普通の森でも苔がむして 霧が立ちこめて幻想的だ。 小杉谷という昔の集落跡・三代杉を見ながら歩く。綺麗な風景の中にも し烈な生存競争を見ることも出来る。 ヤマグマという木があるがその木は杉等の木の上に種を落とし地面まで根を降ろし、成長する。 成長しながらその木に巻き付き、絞め殺してしまう(事がある)。ヤマグルマは別名絞め殺しの木と呼ばれているらしい。 ヤマグルマに絞め殺された木もあれば、今現在戦ってるヤマグルマと杉の木を見る事が出来る。
 2時間ちょっと歩くとトロッコ道が終わり、本格的な登山となる。流石に息が上がる。 ウイルソン株・大王杉・夫婦杉と見て歩く。名前の付いてる杉は流石に立派だ。大王杉なんか凄く高く、太く、立派だ。 縄文杉はそれよりも立派なのかと思うと会うのが楽しみだ。山道を1時間30分程登ると遂に縄文杉だ。 でけぇ〜 と言うのが最初の感想だ。とにかく太い。杉って条件次第ではこんなにも大きくなるのかと感動する。 霧が立ちこめている中にどーんと立っている縄文杉は幻想的で何かオーラでも出ているような感じさえする。 感動した。ただ、やっぱり縄文杉の前は人が沢山居て混雑していた。
 お昼時なので縄文杉から更に少し登った所にある高塚小屋という山小屋で昼食。歩いてる時は暑いが止まると寒い。 寒さに耐えながらご飯を食べる。ねーさんの作ってくれたオニギリは圧縮オニギリで結構なボリュームだった。寒いのでササキさんより一足早くアベさんと下山開始だ。下りもなかなか疲れる。 でも一人で歩くよりも二人で話しながら歩くとそれ程苦にはならなかった。トロッコ道に出て暫く歩いてるとササキさんに 追いつかれた。ユックリ歩いてたから。その後はササキさん達と一緒に下山した。途中でヤクシカも見れた。
 結局登山口の駐車場に戻ったのは16時頃だった。トータルでユックリ歩いて9時間30分。ゆっくり歩いたと言っても 結構疲れたぁー。
車でお客さんを宿まで送る途中に千尋の滝へ。ここまできたら雨は止み太陽まで見れた。千尋の滝は何か写真で見たことがあったが人工的な滝だと思っていた。 周りの山は崖崩れ防止の為にコンクリートで固められていると。しかし、その山は自然に出来た一枚岩と知って驚いた。 雨の降り方によっては周りの崖からも滝の様に水が流れ素晴らしい景色になるらしい。残念ながら今日は千尋の滝しか無かった。 その後、モッチョム岳が良くみえる場所へ行ってからお客さんの宿に帰り着き、お別れを言ってからライダーハウスへ戻った。 帰った後に二人でササキさんにお礼にビールを渡した。今日はササキさんには本当にお世話になった。
今日は風呂に入って洗濯して早く眠った。雨が降っていたが楽しい一日だった。
聞くところによるとライダーハウスの辺りは朝に止んでからずっと曇りの天気で雨は降らなかったしい。 明日は筋肉痛だろうなー。
  屋久島に来て3日目にして初めて太陽を見た。










トロッコ道

ウイルソン株

縄文杉

苔むした森

千尋の滝