本日のデータ
日付10月 9日(水) 天気曇りのち晴れ
旅日数131日目 体調良好
寝床南勢町船越のゲートボール場 現在地三重県南勢町
移動 道の駅クリスタルポルトー鳥羽ー伊勢神宮外宮ーおかげ横町ー内宮ー剣峠ー船越

走行距離50.73km 総走行距離6911.6km
走行時間3:31 平均速度14.4m/h

伊勢神宮参拝で驚くべき偶然
 昨日は日記更新後、道の駅の中でチュウハイを飲みながら地図を見ていた。突然「「5時半で閉めます」 と言われハッとして周りを見ると自分以外客は誰も居なくなっていた。慌てて道の駅を出る。外は冷たい風が吹いていて 寒い。雨も止んでなかった。テントを張る場所は雨が止むのを想定して決めた場所だったので使えない。雨の中道の駅 の近くを見て回ると釣り客用の船乗り場が屋根もあって簡単にだが周りも囲まれているので雨が入ってこなそうだった。 そこに寝ることに決めた。テントを張るには邪魔なベンチを移動させてテントを張り眠る。18時頃だった。でも流石に18時には 寝れない。小学生の頃だって20時頃までは起きていたぞ。なかなか寝付けず結局眠ったのは20時頃だったと思う。 波の音を聞きながら眠った。・・・波の音と言っても砂浜ではないので「ザザー」という心地よい音ではなく埠頭なので 「ジャポ ドプ バシャ」という音だが。
 朝5:30起床。夜中何度か雨の音や船のエンジン音で起きたがよく寝れた。 起きてボーとする。今朝は雨は上がっていた。5:50頃釣り客がちらほら集まってきたここから船に乗って釣りに行くようだ。 6:30に船が出航すると教えられ、釣り人がこれ以上増える前にとテントの撤去を急いだ。
 自分が乗る鳥羽行きのフェリーが出るのは8時。道の駅が開くのが7:30。暫く時間があるので自動販売機のコンセントを拝借して携帯電話と 電池の充電。そして地図を見て時間を過ごした。
 充電をバッチリ終えて7:30道の駅が開くのと同時に入り、乗船手続きをする。少し待って7:50頃自転車と共に乗船。 鳥羽までの航路は、小さな島々の近くを通り景色を見ていて楽しかった。 9時に鳥羽に到着。R42で北上して伊勢神宮外宮を目指す。途中に自動車専用道があり遠回りを強いられたのが少し嫌だった。 伊勢神宮に到着して適当な場所に自転車を止めて参拝する。外宮は町中にあるにも係わらず綺麗で情緒のある場所だった。 今後の旅の安全と旅の成功、そして寝る場所に困りません様に とお願いをして後にする。自転車に戻ると自分の自転車の隣にフル装備の自転車が。 久々に見る本格的なチャリダーだ。この自転車の主は今参拝中の様で居ない。是非とも話がしたかったので地図を見たりして帰ってくるのを待っていた。 少しして「こんにちは」と。自転車の主が帰ってきたのだ。第二声が「やっぱり(あなたか)」だった。自分も「やっぱり貴方か」と思った。 実は自分が参拝して帰る途中に見るからに旅人という人を見ていたのだ。なぜ旅人と分かったかというと、旅中に養われたカンかな?強いて言えば日焼け具合と服装だろう。 いろいろ話してると彼はオダカさんと言い、自分とかなり似たルートで日本一周してる事が分かった。彼は千葉を6月中旬に出発して先ず日本海い出て時計回りで走っている。 北海道に居た時期もかさなっていた。ここまでルートが似た人には初めて出会った。しかも、オダカさんは「日本一周登山の旅」の中村さん(リンク参照)と9月16日に会っていた。 しかも中村さんのその日の日記によると、その中村さんとオダカさんが会った以外に車で日本一周してる人にも出会っていたのだが、その車の人にも自分は出会っているのだ。しかも2回も。 一回目はもーさんとニセコに車で温泉巡りした日。このときは薬師温泉の駐車場に止まってる車を見ただけだった。2回目は北海道の最終日。 函館で帰りのフェリーの乗船手続きをし終わったときだった。この時は少しだが話をした。中村さんのその日の日記に出てる人2人に出会ったのだ。あと会ってないのは 中村さん当人だけだ。その中村さんとも近いうちに会えそうだ。凄い偶然に驚いた。もっともっと色々話がしたかったが 共に先を急がなければならないので名刺を交換して分かれた。オダカさんはR42で紀伊半島を回るのだそうだ。 自分もそのうちR42に入るのでまた何処かで会えるかもしれない。別れの言葉は「じゃぁまた後で」だったどのくらい「後」に成るかはわからないけど。 それが旅人らしい別れ方だ。
 次に伊勢神宮内宮へ向かってる途中にある おかげ横町へ。ここで楽しみにしていた物がある。赤福と、伊勢うどん だ。掲示板やメールで勧められたのだ。 あけげ横町を見て回って赤福本店の場所と伊勢うどんが売ってる店をチェックする。先ずは伊勢うどんから食す。400円だった。 伊勢うどんは つゆ の凄く少ないウドンだった。こんなウドン食べた経験がないので少し驚いたが麺がもっちりしてて、コシがあって凄く美味しかった。ボリュームは少なめ。 次に赤福だ。赤福は赤福本店で食べる。「伊勢の名物 赤福」と洗脳される勢いであっちこっちに看板があっただけあって 大盛況だ。店の中でお茶をすすりながら食べた。3つで320円。お茶を3杯おかわりしてゆっくり食べた。なかなかの美味。なによりも おかげ横町でお茶をすすりながら食べる雰囲気が良かった。
 次に伊勢神宮内宮へ。外宮とは比べ物に成らない程に広い敷地。参拝するのにかなり歩いた。歩いてる途中に 多くの巨大な杉の木が生えていて目を見張る。なぜこんなにも大きな杉が育つのだろうか? 苔のむしたその巨木の森を見ると「屋久島はもっと凄いのかな」と感じてしまう。だいぶ歩いて参拝して 休憩所でお茶を飲みつつ、時間の流れがゆっくりになってる様な感じを受けた。なんかこの雰囲気いいなー と思いながら内宮を出た。この頃には晴れてきた。 伊勢神宮の参拝も終えたし食べたかった物も食べたのでさて、先を目指すか。この先のルートはかなり迷ったが 県道12でR260に合流する事にした。この県道12が意外にも良い道だった。山の谷間を走る道で涼しく走っていて気持ち良い。 道幅はかなり狭いが交通量は凄く少ないので快適に走れる。ただ、道の脇は断崖でもガードレールが無いので注意が必要だ。途中カモシカを見ることが出来た。 この県道は途中から剣峠という峠越えをする。この峠が怖い。ガードレールが無いからだ。フラついて一度だけ本気で落ちそうになって冷や汗をかいた。 峠の頂上には15時頃付いた。登ってる途中は景色は見れなかったのだが頂上から見えた熊野灘の景色には凄く感動した。これが峠の醍醐味だ。 頂上には2人組のライダーが居て、軽く挨拶をしたのだが、そのライダーが出発するときに一人がバイクを崖から落としそうになり、慌てて二人で引き上げていた。 しかし、二人でも上がらずに、自分が「手伝いますよ」と言って3人でやっと引き上げた。バイクって重いんだなーと実感した。 剣峠を下ってR260に出る。もう15:30を過ぎていたので野宿出来そうな公園や空き地を探しながら走る。 なかなか見付からずこのままだと次の峠に入ってしまうと心配になってきた。ふと、国道から逸れて海側に行ったら トイレ付きのゲートボール場を発見した。ここしかないと思った。でもゲートボール場は公園のように公共の場所でないので ちょっと心配だ。夜中にたたき起こされる様な事は絶対に避けたい。まぁ田舎だし大丈夫だろうけど一応近くでゴミ捨て場を掃除してる おっちゃん に、「旅してるんですけど、ここでテント張ったら怒られちゃいますかね?」と聞いたら「俺じゃ分からないから副区長さんに聞いてきてやるよ。」 と自転車で行ってしまった。一人残された自分。手持ちぶさた だったのでゴミ捨て場の掃除を引き継いでやっていた。 5分程してオッチャンが戻ってきた。副区長さんからOKが出た。お礼を言ってゲートボール場に陣取る。 このゲートボール場はソファーとかも置いてあって快適だ。そのソファーで日記を書いてると副区長さんがわざわざ来てくれた。どっから来た?とか、これからどこ行くのか? と一通り聞かれた後、今後のルートの情報を教えてくれた地元の人の情報は的確だ。凄く有り難かった。 日も暮れて暗くなったので近所のスーパーでビールやパンや柿、半額の牛乳を買ってゲートボール場の片隅にテントを張ってビール片手に日記を書いている。 今日は晴れたので夜は冷える。セーターは必需品だ。今日は出会いあり、美味しい物も食べた。綺麗な景色もいっぱい見た。野宿ポイントも文句なしと最高の日だった。 明日はアップダウンのオンパレードだろう。頑張るぞ。
ちなみに、熊野ではユースに泊まろうかと思っている。実は熊野は楽しみにしている。と言うのも昔NHKの朝の連続ドラマ小説で熊野を舞台にしていたものが放送されいた。 そのドラマは殆ど見て無かったのだが、ドラマのオープニングの歌の時に映る熊野の壮大な自然の風景に心を刺激されていた。その映像を見て、いつかは熊野に行きてぇー と思っていたのだ。折角行くのだから連泊して少しでも熊野の自然に触れたいと思っている。










伊勢神宮(外宮)にてオダカさんと

赤福本店