本日のデータ
日付6月30日(日) 天気晴れ
旅日数30日目 体調良好
寝床北追岬キャンプ場 現在地北海道奥尻町
移動 うにまる公園ー青苗岬ー北追岬

走行距離36.63km 総走行距離1867.1km
走行時間2:29 平均速度14.7km/h

密漁・津波館
 いつも通り起床。最近夜はそれ程冷えなくなった。適当に朝御飯を食べ、7時過ぎに出発。 先ずトイレ探しだ。うぬまる公園から少し登ったところにも公園があってそこにトイレがあった。 その公園は、うにまる公園より綺麗でキャンプしやすそうだった。失敗した。そこに泊まれば良かった。 その公園を30分位フラフラして、青苗岬を目指した。とても綺麗な海岸沿いを走る。道は狭いが、交通量が少ないので 走りやすい。災害の傷跡など微塵も見られない。あえて言うなら、巨大な防波堤と、集落地には2,30メートル間隔で山の上に行く避難路があるくらいだ。
 あまりに海が綺麗なのでちょっと防波堤を降りて海岸まで出てみた。海水がもの凄く綺麗だ。ふと、海水の中の岩場を見ると、 手の届くところにウニがいっぱい居る。やってはいけないという事は分かっているが、やってしまった。ウニの密漁。まぁ、3匹だけだが。 ナイフで殻を割って海水で洗って食べる。甘くて美味しい。最高に美味しかった。
 意気揚々と青苗岬へ。青苗岬には、「奥尻島津波館」という施設がある。あの1993年7月12日に起こった北海道南西沖地震の記憶をいつまでも忘れない為に作られた施設だ。 入館料600円もするが、この災害の事を殆ど知らないで島を観光するのも申し訳ない気がして入館した。10分程の 映画を2本見て、中身を見学する。驚いた事に自分一人に一人の職員が一つ一つ説明してくれるのだ。 2本の映画と、展示されている写真で、9年前の災害の恐ろしさがよく分かった。 当時の小中学生の詩や作文がその災害の恐ろしさや悲しさが生々しく伝わってくる。奥尻島に来たらここは着た方がいいと思う場所だ。 この津波館に行って、災害の怖さもよく分かったが、それよりも「人間ってすごいな」という思いがした。 災害直後はガレキだらけになってしまった場所からよくもここまで復興したという驚きがあった。さっきも書いたが、災害の跡形も見られない。 それだけ大勢の人の力と時間とお金が掛かったのだろうが、凄いと想った。いままで奥尻島についてから災害の爪痕を探していた自分が恥ずかしく思えた。
 青苗岬を出発して2時間位して今日のキャンプ場に着いた。お昼前だがまぁいいや。 このキャンプ場は鬱蒼とした公園の片隅にあるかなり寂しいキャンプ場だ。 しかし、近くに温泉があるので、後で入りに行こうと思う。そしたら洗濯もしなきゃ。
明日は、北の岬である、稲穂岬にあるキャンプ場まで行こうと思う。距離は20キロくらいだが、もーさんによると、12キロの上り坂があるそうだ。 気合い入れて行くぞ。








青苗岬 災害前から立っている塔

今日のキャンプ場