本日のデータ
日付6月20日(木) 天気晴れのち雨
旅日数20日目 体調良好
寝床国設薬研野営場 現在地青森県大畑町
移動 はまなす公園ーむつー恐山ー薬研野営場

走行距離79.06km 総走行距離1364.6km
走行時間4:37 平均速度17.1km/h

大きな寄り道
 昨日日記を更新後、のんびりと本を読んだりして時間を過ごした。ホントにいい天気で走らないのが勿体ないが、カッコウとウグイスの鳴き声を聞きながら のんびりするのも良いもんだ。19時頃、まだ明るいが、そろそろ寝ようかとテントに入ったとき、 日本一周チャリダーからメールが来た。そのチャリダーとは、きよ さんと言い、 自分と同じようにhttp://members13.tsukaeru.net/chari2002/で 旅日記をHPにアップロードしているチャリダーだ。彼は、北海道から出発して自分と同じように日本を時計回りして旅をしている。 きよさんは、明日、北海道を出て青森の薬研野営場に泊まるとの事。自分が薬研に行けばきよ さんと会えるのだ。同じ周り方をしているチャリダーと会うことは、かなり難しいことで、こんなチャンスは滅多に無い。 しかし、自分はそこに泊まらず、R338を進むつもりなので、残念ながら会えそうにない。ちょっと寄り道してそこに泊まろうという距離ではないし、峠もあるので 行く気にはなれなかった。薬研には泊まらないけどどっかですれ違うかも知れませんね。というメールを返信した。
 朝、今日もいい天気だ。しかし、ラジオの天気予報によると、今日は夕方から雨で、明日は、一日中雨の予報だ。 予定では今日はR338を走り、道の駅わきのさわ に泊まり、明日かなりアップダウンの激しそうな海峡ラインを 一日掛かりでやっつける積もりだった。しかし、明日が雨だとその海峡ラインを雨の中走らなければならない。 それはかなり苦痛だ。どうしよう。。。かなり考えた。この無料キャンプ場に3連泊するか、先を目指すか、そして、 薬研野営場に避難して雨をやり過ごすか。結局、きよ さんも来るという事なので、薬研野営場を目指す事にした。 薬研野営場で雨をやり過ごし、天気が良くなったらむつ市まで戻り、予定のコースに戻る事になる。おおきな寄り道だ。 薬研野営場は、いろいろな旅人から聞くに、かなりいい評判のキャンプ場だ。キャンプ場のおばさんはいい人だとか、 雨の日は畳みのある屋内で寝かせてくれるとか、安いコインランドリーがあるとか、無料の温泉があるとか。 誰に聞いてもあそこは良かったと言うのだ。だから、この旅で必ず一泊はする積もりだったのだ。
 はまなす公園キャンプ場を8時に出発して、先ずむつ市を目指す。途中にある道の駅よこはま で休憩。 そこの道の駅で売っている「菜の花ソフトクリーム」と、「菜の花ドーナッツ」が美味しいという情報を頂いていたので、 その2つを購入するつもりだった。しかし、開店間もない時間に行ったのでまだどちらも準備中で買えなかった。 残念。そこから少し進んだ所にドライブインがあって、そこで菜の花ソフトクリームは買えた。甘さ控えめで、まぁまぁ美味しかった。 しかし、ドーナッツは残念ながら売ってなかった。
 かなりハイペースで走り、むつ市に到着。ホームセンターで、ガスを購入し、電機屋でインターネットを20分程楽しむ。 空が曇ってきた。雨が降ってくる前にキャンプ場に着きたかったので、あまり時間を掛けずに出発した。
 恐山に向かう長い坂道をヘコヘコ登る。あっちこっちにお地蔵さまがいたり、かさぐるまがあったりして少し不気味だ。 30分程掛かって霊場恐山に到着。あっちこっちからイオウの臭いの漂う場所だが、不気味とか、怖いという 感じはしなかった。お金は払わずに周りを観光する。さて、出発しようかと自転車にまたがった時、 バスで観光しているおばさんが話しかけてきた。いつものように、埼玉から来たんですよというと、「まぁ、そうなの?私たち川越から来たのよ」と、急に 大勢のおばさんに囲まれた。埼玉の何処から?とか、何処を目指してるのとか、今日で何日目?などなど色々聞かれる。 あらかた話をした後、「頑張ってね」と言って離れて行くのだが、離れていったおばさんが、別のおばさんに、「あの人埼玉から来たんだって」と言いふらして行くのだ。 それをきいたおばさんは興味津々な顔つきでよってきて、今さっき聞かれたことをまた聞かれる。同じように答える。これを3回繰り返してやっと、全員がバスに乗り込み去っていった。 ふー質問の嵐だった。疲れた。恐山を出発したら再び上り坂か5キロ程続く。5キロ登ったら8キロ下る。下りに入った頃小雨が振りだし、寒い。 ガンガン下り、ガンガン寒くなる。なんとか、雨が小雨のうちにキャンプ場に到着できた。
 キャンプ場に着いたとき、管理人さんは車のなかで眠っていて30分くらい休憩所でダラダラしていた。携帯電話を見ると、圏外だった。ここに居る間は日記の更新は無理だ。 後日まとめてアップしよう。このキャンプ場に着いた15時で、今は自分 以外だれも来てないらしい。きよ さんもまだ来ていなかった。暫くすると、 管理人さんが起きて来て、色々と話をする。やはり、すごく面白くて、いい人だった。今日、明日は天気が良くないので、 畳みのある休憩所で眠っていいとの事。嬉しい。畳みの部屋は暖かいし、電気もあるし、コンセントもある。少し話をしていると、北海道帰りのバイクの人が来た 62歳のオジサンライダーだ。3人で話をしていると、チャリダーが来た。きよ さんだ。お互い握手をして、初の出会いを喜ぶ。その後、3人ライダーが来て、 車で家族連れが来て、急に賑やかになった。キャンプ場でこんなに人が居るのは初めてだ。嬉しい。それにみんないい人で話しが弾む。  17時頃きよさんと風呂に入りに行く事にする。雨の為、自転車の装備を外して行くことに。装備を外した自転車は軽過ぎて運転しづらい。風呂は、このキャンプ場の近くに3つ無料の温泉がある。 自転車で5〜10分程の距離だ。まずは、キャンプ場からいちばん近い場所にある裏カッパとか、隠れカッパとか呼ばれる風呂だ。 その風呂は川のすぐ手前にあり、川のせせらぎを見ながら入れる情緒たっぷりのお風呂で、パンフレット等にも 載っていない、地元の人しか知らないお風呂らしい。キャンプ場の管理人さんに教えて貰ったのだ。しかし、脱衣所など無く、道から丸見え。 そんな事はあんまし気にしないので、平気で素っ裸で入った。ゆっくり入って、次の温泉へ移動。つぎのお風呂は 河童の湯。そこは脱衣所もあり、綺麗なお風呂だ。ここも川が目の前を流れていて最高の景色だ。ゆっくり浸かり、 二人とも少々のぼせ気味。3つ目の温泉は明日にしようという事になり、ビールと日本酒とツマミを買ってキャンプ場に戻る。 夕飯を食べながら酒を飲む。風呂上がりのビールは最高だ。酒を飲みながら畳みの部屋でライダーさん達と話をする。 最高に楽しい所だ。10時頃就寝。明日は確実に雨の様なので連泊だ。っていうか、雨が降ってくれないと苦労してここに来た意味が無い。

(実はこの日記、21日に書きました)







恐山霊場

薬研野営場